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フーセンガム

第43章 恋の病

(二宮side)

「…。」
櫻「ん~」
「……。」
櫻「くふふ」
「………。」
櫻「和也~」
「…………。」

翔が後ろから俺を抱き締めている。

「あの…」
櫻「なに?和也」
「いつまで、そうしてるわけ?」
櫻「ずっと♪」

まぁ、嬉しいからいいんだけど…暑い。

「はぁ…」
櫻「こんなことで、いとおしいって思えるなんて…幸せだよ。」
「え?」
櫻「抱き締めてるだけで幸せってこと」

ぎゅっと、翔の腕に力がこもった。

「幸せ?」
櫻「うん」
「ケンカしても?」
櫻「うん。こうやって、触れられてれば幸せだよ。」
「触れられなかったら?」
櫻「え?電話で我慢する」
「ふふっ」

さっきまで、ケンカをしていたなんて考えられない。

しかも、俺が小さいことで怒ってたなんて…。

櫻「和也、愛してる」

耳元で、囁かれる。

「うん。俺も愛してるよ」

翔の腕に、手を絡める。

櫻「明日は、1日休みだよ」
「えっ!?ほんと!?」

分かりやすく喜んでしまった。

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