テキストサイズ

フーセンガム

第47章 誇り

(二宮side)

ついに、土曜日がきてしまった。

櫻「う~ん…いい天気だね」

翔が、伸びをして笑顔で問いかける。

「うん。」

今日、俺たちは実家に向かう。


櫻「ここが、和也ん家?」

車を走らせること約3時間。
都会の端の田舎だ。

「うん。」

周りは畑・田んぼだらけで緑と茶色が景色を作っている。

櫻「いいとこだね、空気おいしい」
「そう?まぁ、行こうか」

引き戸に手をかけた。
と、思ったら先に引き戸が開いた。

愛「お兄ちゃん!」
「うわっ」

小さい体で、俺に抱きついてくる。

「愛美…あれ?姉ちゃん来てん…」
葵「和也、遅かったじゃないの」
駿「やぁ、和也くん」
「あ、駿さん。お久し振りです」

頭を軽く下げる。

葵「あ、和也の彼氏だ」
翔「あ…お久し振りです」
駿「彼氏?」
「あ…はい。俺の彼氏です」
翔「櫻井翔です。」
葵「和也は、二宮から『櫻井』に変わるのよ♪」

姉ちゃんは、駿さんに言った。

駿「へー。おめでとう」
翔「あっ、ありがとうございます」

駿さん、呑み込み早いし
翔は、お礼言っちゃうし…

葵「結婚式は?いつ?」

姉ちゃんは、なんか楽しそうだし…

「ああ!もう、母さんと父さんは!?」

叫んでやった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ