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フーセンガム

第47章 誇り

(二宮side)

「ごめんね、騒がしくて」
櫻「ううん。全然」

走り回る愛美ちゃん。
テレビを寝転がりながらみる父さん。
キッチンに立つ母さん。
雑誌を読む姉ちゃん。
スマホを弄る駿さん。

ウェルカム感が、ゼロなんですけど。

「あのさ、俺の彼氏が来てるんだよ?なんかないの?」
璃「あるわけないじゃない。だって葵から聞いてるもの」
「はぁ?」
葵「いやー、話しちゃった」
守「まさか、彼氏とはな」
璃「で?今日は、何のよう?」

母さんの目線は、ずっと流し台に向いている。

櫻「挨拶に来ました。」

翔が姿勢を正して言った。

璃「挨拶?」
葵「え~、堅苦しい」
守「和也なんてあげるわ」
「俺の扱いひでーな!」
櫻「そ、それでも…挨拶をさせてください。」

家が凍りつく。

守「はぁ…母さん。別室で」
璃「はい。」

二人は、翔をつれて部屋に入っていった。

璃「駿さん、みんなつれて買い物行ってくれる?お酒、買ってきて」
駿「わかりました。」

駿さんにつれられて、買い物に向かった。

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