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フーセンガム

第47章 誇り

(二宮side)

「ただい…」
櫻「おかえり。和也」
「え?ど、どうしたの?」

靴を脱ぐ前に、抱き締められた。

櫻「好きだよ」

耳元で、囁かれる。

「へ!?ちょ…」
葵「あらまぁ」
「ね、姉ちゃん来たからっ」
櫻「知ってる」

じゃあ、なおさら離してよ!

櫻「けど、離さないよ」
璃「そろそろご飯だよー。あらっ」

翔に抱き締められたまま母さんと目が合う。

「か、母さんが見てるっ」
櫻「知ってる♪」
「あー、恥ずかしい…」

翔の肩に、顔をうずくめる。

櫻「そんなに?」
「当たり前でしょ。家族の前で…」

しかも、駿さんいるし…。

櫻「帰る?」
「え?」

体が離れて、翔と目が合う。

そしたら、耳を甘噛みされた後囁く。

櫻「できないでしょ?」
「なっ…!」
櫻「ふふ」
守「お?帰るのか」
「へ!?」
櫻「はい。お邪魔しました」

翔は、俺を外に押し出して車に乗せた。

「ちょ、翔…」

唇を一瞬で、奪われる。

櫻「糖分補給♪」

かっこよく笑って、エンジンをかけた。

「もう…」

キスだけで言いくるめられちゃうとか…

とんだ、翔バカだな…。

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