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フーセンガム

第47章 誇り

(櫻井side)

「和也は、一緒にいるのに別の行動をするのが嫌みたいなんです。それに、俺に何かを買って欲しいって欲もあまりないみたいで…」

真剣に話すと、和也の両親は笑った。

璃「簡単な話よ」
「え?」
璃「和也は、翔さんと離れたくないの。隣にいるだけで欲も満たされるってことよ」
「え?…はぁ~」

そんな簡単な話だったのか…。
と、息を吐く。

守「そんなことでケンカをしたのか」
「はい」
璃「幸せなケンカね」
「そうですか?そんなに幸せじゃなかったですけど」
守「実感がないだけだ。」
璃「翔さんなら、和也を幸せにできますね」
守「だな。」

二人は、また笑った。

俺には、この二人が世界で一番幸せな夫婦に見えた。

「和也を一生大切にします!」

二人は、満足そうに頷いた。

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