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フーセンガム

第48章 恋の足跡

(櫻井side)

和也の実家に行ってから、ほんの1週間ぐらいであの時期がやってきた。

「ただいまー!」

家に、勢いよく入る。

「って、まだいないよな」

和也は、まだ学校にいる。

ちなみに、俺にはやっとまとまった休みができた。

もちろん、社長代理は長岡に任した。

「和也も…明日から夏休みか…」

去年の今頃は…。

「和也が保健室で泣いちゃったんだっけ?俺が、卒業するのが嫌で」

思い出すたびに笑顔になる。

「…迎えに行くか」

服を着替えるために、クローゼットを開ける。

「うお?」

制服があった。

「うおっ、着るか」

着たら、普通にはいれんじゃね?

そんなことを考えて、制服を着てみる。

鏡で、自分をみる。

「あ、いける」

勢いで、そのまま母校へと急いだ。

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