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フーセンガム

第56章 illumination

(櫻井side)

時は遡り、中学2年生。

智と俺は小学校からの知り合いだった。

小学校の頃は、そんなに関わりも持たなかった相手だった。

「智、今年は同じクラスだからよろしくな。」
大「うんっ。よろしくね」

そんなに仲が良かった訳じゃないのに俺は智と一緒にいることが多かった。

「もう冬か…」
大「寒いね」
「うん、雪とか降りそう」
大「雪か…」

季節はあっという間に過ぎていった。

「あ、そういえば明日、転入生来るらしいよ」
大「そうなの?楽しみだね」

俺たちは、まだ知らなかった。

明日の出逢いが

『運命』

と、いうことに……。

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