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フーセンガム

第61章 下準備

(櫻井side)

式の打ち合わせが、終わりこれからどうしようかと考えていると電話が鳴った。

画面を見ると、
『相葉雅紀』の文字。

「ん?なんだろ…」

受話ボタンを押す。

「もしもし」
相『櫻井先輩』
「どうしたの?」

雅紀に、似つかわしい暗い声だった。

相『哀川冬斗と……会わせてください』
「……は?」
相『哀川冬斗がいる場所を…教えてください』

どうやら、鼻をすすっているようだ。

「智に会わせるの?」
相『ちがくて……俺が会いたいんです』

雅紀が?

「どうして?」
相『……。』

理由は、教えたくないみたい。

「いいけど……」
相『お金は…どうにかします』

…どうにか?
なんか、変なとこに手だしたら…。

「俺が出す。」
相『え?』
「その代わり、日帰りだぞ」
相『わかりました!ありがとうございます!』

雅紀に感謝の言葉を、山ほど言われた。

「冬斗には、伝えとくから」
相『ありがとうございます!』

電話が切れる。

「はぁ…冬斗か……」

冬斗のお母さんの家にいかないと。

これからの予定決定。

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