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フーセンガム

第68章 夏の思い出

(櫻井side)

和也の夏休みも、残りあと少し。

式をあげるのは、来年。
早めに、式場を押さえないとね。

長「社長」
「どうした?」
長「もう、夏休み終わりますね」
「うん。急にどうした?」
長「二宮様とはどうですか?」

長岡は、気にしてるみたい。

「俺は、結婚式やるつもりでいる」
長「へ~、呼んでくださいよ?」
「ふふー」
長「くふふー」
「やだよ」
長「なんでですか!」

なんて茶番をやった。

「でも、和也に言ってないんだよね」
長「そうなんですか?じゃあ、早く言わないと駄目じゃないですか」

わかってるんだよね。
けど、なかなか言い出せない。

「プロポーズはしたんだけど…」
長「じゃあ、いいじゃないですか」
「でも、式挙げるんだよ?しかも、男同士だよ?和也…嫌がんないかな…」

なんか不安になってきた。

長「大丈夫ですよ。ウェディングドレス着たとき喜んでましたよ?」

ニ『似合う…かな?』

恥ずかしそうに、頬を赤らめた和也を思い出す。

「確かに」
長「二宮様が、拒む理由なんてないと思いますよ?」

長岡の言葉には説得力があった。

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