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フーセンガム

第68章 夏の思い出

(二宮side)

俺は、ジリジリとした太陽のしたを歩いていた。

夏は、時間の流れが速くて過ぎていくのが名残惜しい。

松「和」
「あ、潤くん……」

『和、好きだ…』

松「大丈夫だよ。なにもしないから」

頭をくしゃって撫でられた。

「わ、わかってるし!」
松「暇?」
「うん、まぁ…」
松「じゃあ、リベンジさせてよ」

潤くんは、タオルを首にかけた。

「アントニ…」
松「違うから!」

潤くんと、ゲーセンに入る。

松「これからな」

潤くんが指を指したのは、リズムボタンゲームだった。

「えー?俺、これ強いよ」

潤くんに負けたことは、一度もないリズムボタンゲームだ。

松「難易度5な。」
「えー?そんな簡単でいいの?」

と言っても、難易度は最大。

松「負けないから!」
「勝たせないから」

潤くんが、タオルで額を拭いた。

「冷や汗?」
松「ちげぇよ!」

なんだ、負ける予感がしてるのかと思った。

なんて、心のなかで潤くんをバカにしてみた(笑)

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