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フーセンガム

第5章 心の内側

(櫻井side)

えぇ!?
なんで泣いてるの!?

二「…ふぇ」
「だ、大丈夫!?」
二「だっ大丈夫です…」

涙を手の甲で拭う。

「どうしたの?急に…」
二「…なんか、安心しちゃって」

泣きながら微笑む、二宮くんがすごい可愛くて…綺麗だった。

「こうしたらもっと安心する?」
二「え?」

二宮くんの頭に手を伸ばし、ポンポンと撫でる。

二「櫻井先輩~」

また、泣き出してしまった。

「…翔でいいよ」

少し強めにクシャクシャと頭を撫でて放す。

二「え、呼べません。」
「駄目、呼んで」

少し強めに言う。

二「翔…さん」
「…。」

意地悪して黙ってみた。

二「ん~と…翔……さん」

やっぱり『さん』はついちゃう訳で…。

二「まだ?…しょ」
「もういいよ」

ちょっと意地悪しすぎたかな…。

「まだ翔さんでもいいよ」
二「す、すいません」
「あと、敬語駄目ね」

手をくみ、背もたれに寄りかかる。

二「わ、わかりま…」

ハッとして、言葉がつまる。

二「わ、わかった」

あ~、可愛い。

しみじみと感じた。

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