フーセンガム
第70章 色褪せる愛
(二宮side)
翔は、嘘をついた。
早く帰ってくるって言ったのに、今は午前3時。
早いどころか、昨日より遅い。
ふざけんなよっ!
枕をぼすぼすと、叩く。
「どんだけ寂しいかも知らないで!」
声に出すと、涙が落ちる。
「……まさか」
浮気?
……いや、翔に限って…。
「……いや、ないよ」
信じたくても、信じられない。
仕事って思いたくても、思えない。
初めて、翔の浮気を疑った。
「長岡さん……」
長岡さんの名刺を引き出しから出して、電話をいれる。
長『はい。』
「二宮です。」
長『どうされました?』
「翔が…最近、帰るのが遅くて…」
長『社長なら、毎晩遅くまで社長室に混もって仕事をしております。』
「本当ですか?翔に言われて、嘘とかついてないですよね?」
思った以上に、俺は怒っていた。
長『とんでもない!今は、コンビニに夕飯を買いに行ってます』
「翔は浮気してるんじゃないですか?」
長『いえ、そんなことはございません』
「浮気してないって証拠は?」
声が、低くなる。
長『……。』
長岡さんも黙ってしまう。
「もう、いいです。」
電話を切る。
……浮気なんて、許さないから。
翔は、嘘をついた。
早く帰ってくるって言ったのに、今は午前3時。
早いどころか、昨日より遅い。
ふざけんなよっ!
枕をぼすぼすと、叩く。
「どんだけ寂しいかも知らないで!」
声に出すと、涙が落ちる。
「……まさか」
浮気?
……いや、翔に限って…。
「……いや、ないよ」
信じたくても、信じられない。
仕事って思いたくても、思えない。
初めて、翔の浮気を疑った。
「長岡さん……」
長岡さんの名刺を引き出しから出して、電話をいれる。
長『はい。』
「二宮です。」
長『どうされました?』
「翔が…最近、帰るのが遅くて…」
長『社長なら、毎晩遅くまで社長室に混もって仕事をしております。』
「本当ですか?翔に言われて、嘘とかついてないですよね?」
思った以上に、俺は怒っていた。
長『とんでもない!今は、コンビニに夕飯を買いに行ってます』
「翔は浮気してるんじゃないですか?」
長『いえ、そんなことはございません』
「浮気してないって証拠は?」
声が、低くなる。
長『……。』
長岡さんも黙ってしまう。
「もう、いいです。」
電話を切る。
……浮気なんて、許さないから。