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フーセンガム

第6章 初日

(相葉side)

「おはよう」

見慣れた背中に話しかける。

二「ふわぁああ…おふぁよう…」

アクビをしながら言う。

「アクビ終わってからでいいのに」
二「アクビとかめんどい」

アクビがめんどいって。
思わず、吹き出しそうになる。

「昨日は、どうだった?」
二「どうだったって聞かれても…」
「告白したの?」
二「した…と言うか…してないと言うか」

どっち!?

「結果は?付き合うことになったの?」
二「………まぁ」

にのが照れてる。
やばい、立場逆転してるよ。

「え~?どういう経緯で?櫻井先輩から?あっ、ににょ」

ほっぺを両手で挟まれる。

二「調子のんなよ。相バカ」

にのの丸々とした目から殺意を感じるよ…。

「ひゅ、ひゅいません…」

取りあえず、謝っとく。

二「あっ」
大「和也くーん」

後ろから大野先輩の声がして、振り返る。
その途端に、にのが走り出す。

二「ヤッベ…」
「にの!?」
大「相葉くん、おはよう」

ふにゃって笑って走って行った。

「え?なに…」
櫻「はぁ、はぁ…もう朝から疲れる」

ニコニコして走ってきた櫻井先輩は、隣で立ち止まった。

「おはようございます」
櫻「おはよう、じゃあまたね」

手を振って、走り去って行った。

朝からみんな元気だなあ♪
そう思い俺も走り出した。

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