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フーセンガム

第74章 貴方の場所

(二宮side)

〔櫻井 翔 様〕

お久しぶりです。
覚えてますか?二宮です。

翔と離れてからもう2年が経ちました。
無事、高校を卒業して今は、雅紀と同じ大学に通ってます。

バイトとか、いろいろ忙しいけどなんとか生活してます。

翔みたいに、社長とか大役に付くことはできないけど立派な社会人になれるように日々、努力しています。

翔には、感謝してる。

俺にたくさんのことを教えてくれた。
俺が、翔の役にたったことはないかもしれないけどね。

それと、雅紀から聞きました。

結婚したんだね。
おめでとう。

なんで、呼んでくれなかったの?
あ、住所か。

でも、雅紀に聞けば…。

なんて、嘘だよ。

昔の、男の恋人なんて呼ぶの恥ずかしいもんね。

翔の人生の汚点で、ごめん。

この手紙は長岡さんに渡しておきます。

奥さんに、バレないようにね(笑)
別に、バレてもいいか。

会ってないし、
もう会うこともないしね。

じゃあ、さようなら。

ー追伸ー

突然、手紙出してごめんなさい。

〔二宮和也より〕

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