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フーセンガム

第77章 ほんとの話

(櫻井side)

俺の知らない事実が、沸いてくる。

水「てなわけで、私と櫻井は結婚してないからね」
「じゃあ、騙されてたの?」
水「う~ん…。まぁ、うん」

マジか……。

水「二宮くん」
ニ「ひゃいっ!」
水「もう、安心していいんだよ」
ニ「……うん」

幸せそうに、微笑んだ和也。

水「じゃ、二人ともお幸せに」
「あ、あとで家のことは…」
水「大丈夫。もう先回りしてるから」

水澤には、敵わないと思った。

ガチャン。

ドアがしまると、沈黙が襲った。

ニ「…座れば?」
「あ……うん」

和也の横に、腰を下ろす。

ニ「……もう、20歳だよ」
「うん。大人になったね…」
ニ「お酒も飲めるよ」
「うん。大人になったね…」
ニ「でも……まだ子供だよ?」
「え?」

和也が、俺の頬にキスをした。

ニ「好きが…止まらないよ…」

泣きながら、笑っていた。

ニ「もう…翔のもとに戻っていいの?」

可愛く、首をかしげた。

「戻っておいで。」

和也を、ぎゅ~っと抱き締めた。

ニ「翔…」

和也は、俺の腕のなかで泣いた。

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