フーセンガム
第80章 だからこそ
(二宮side)
翔がどれだけ、自分を愛してるかなんてわかんない。
それと同じように、俺がどれだけ愛してるかなんて翔もわかんない。
言葉にするのが、恥ずかしいなら行動に示せばいい。
手段は、山ほどある。
抱きつくとか、キスをするとか。
櫻「和也」
「ん?」
櫻「俺、素直になれないかもしれない」
「え?」
櫻「簡単に、愛してるとか言えない。」
「…うん」
一応、返事はする。
櫻「精一杯なんだ。和也が隣にいるだけで満足しちゃうし…」
そんな風に想って…。
櫻「和也が求める言葉とか…言えないかもしれない」
翔は、ゆっくりと俺をベッドの上に座らせた。
翔は、俺の前にしゃがみ込んだ。
櫻「でも…世界で一番愛してるから」
耳まで、真っ赤で…頑張って気持ちを伝えてくれてるって実感する。
櫻「なにがあっても、和也しか愛せないから…」
「翔」
名前を呼ぶと、翔は少し目線をあげた。
「俺も、素直になれない」
翔は、「えっ」っと声をあげた。
「嫌いなものとか…欲しいものとかは
素直に言葉にできる。でも、好きなものとかは言葉にできない。恥ずかしいから…」
翔は、俺の目をしっかりと見据えた。
「…言葉にできないから、不安にならないで…」
翔の頬に触れて、そっと撫でる。
櫻「不安になんかなんないよ」
「ほんとに?」
俺は、不安だったよ。
櫻「…多分」
ほら、翔も不安…
櫻「でも、たまには言葉にしよう?」
「不安なんじゃん」
櫻「うん。強がった」
翔は、「ふふっ」と笑う。
櫻「どう?素直でしょ?」
「うん、素直」
櫻「和也は?不安?」
「うん。凄い不安になっちゃう…」
櫻「そっか…」
「…素直?」
櫻「うん。素直」
二人で、ふふっと笑う。
『言葉にできない』
『素直になれない』
この二つは、永遠の悩みかもしれない。
翔がどれだけ、自分を愛してるかなんてわかんない。
それと同じように、俺がどれだけ愛してるかなんて翔もわかんない。
言葉にするのが、恥ずかしいなら行動に示せばいい。
手段は、山ほどある。
抱きつくとか、キスをするとか。
櫻「和也」
「ん?」
櫻「俺、素直になれないかもしれない」
「え?」
櫻「簡単に、愛してるとか言えない。」
「…うん」
一応、返事はする。
櫻「精一杯なんだ。和也が隣にいるだけで満足しちゃうし…」
そんな風に想って…。
櫻「和也が求める言葉とか…言えないかもしれない」
翔は、ゆっくりと俺をベッドの上に座らせた。
翔は、俺の前にしゃがみ込んだ。
櫻「でも…世界で一番愛してるから」
耳まで、真っ赤で…頑張って気持ちを伝えてくれてるって実感する。
櫻「なにがあっても、和也しか愛せないから…」
「翔」
名前を呼ぶと、翔は少し目線をあげた。
「俺も、素直になれない」
翔は、「えっ」っと声をあげた。
「嫌いなものとか…欲しいものとかは
素直に言葉にできる。でも、好きなものとかは言葉にできない。恥ずかしいから…」
翔は、俺の目をしっかりと見据えた。
「…言葉にできないから、不安にならないで…」
翔の頬に触れて、そっと撫でる。
櫻「不安になんかなんないよ」
「ほんとに?」
俺は、不安だったよ。
櫻「…多分」
ほら、翔も不安…
櫻「でも、たまには言葉にしよう?」
「不安なんじゃん」
櫻「うん。強がった」
翔は、「ふふっ」と笑う。
櫻「どう?素直でしょ?」
「うん、素直」
櫻「和也は?不安?」
「うん。凄い不安になっちゃう…」
櫻「そっか…」
「…素直?」
櫻「うん。素直」
二人で、ふふっと笑う。
『言葉にできない』
『素直になれない』
この二つは、永遠の悩みかもしれない。