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フーセンガム

第82章 媚薬

(二宮side)

翔がまた、自分の世界に入ってたから
俺は気を引こうと、小さい小瓶に手をかけた。

ラベルには、
『philter』の文字。

意味は、そのまま。

俺は、考え込んでる翔をチラッとみると言葉を発した。

「あれ?なに?この瓶…」

わざとらしく言う。

そして、瓶の中の液体(媚薬)を全て飲み干した。

「んっ、甘っ!」
櫻「駄目っ!」

気づきました?
やっと、気づいてくれた。

「え、ごめん…飲んじゃった…」

ちょっと、芝居をしてみる。
すると、翔は戸惑いがちに言う。

櫻「別にいいんだけど…」

そうだよね♪
媚薬だもんね♪

「どっちなの?」

俺は、少し笑ってツッコんだ。

そしたら、翔は家に帰ろうと持ちかけてきた。

会社でやるのがいやなのか、
我慢できないのか…。

どっちかわかんないけど、多分どっちもだと思う。

櫻「和也、帰ろう」
「うん」

にしても、この媚薬…。

けっこうクるな…。

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