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フーセンガム

第8章 秘密

(相葉side)

「にの、おはよ~」
二「おはよう」
「昨日は、大野先輩とデートだったんでしょ?どうだったの?」
二「別に。メロンパン食べてただ話してただけ」

にのは、真顔でいう。

「楽しかった?」
二「まぁ、楽しかったよ」

ふわって見たこともない顔で笑う。

「…ふーん」
大「和也くんっ」

大野先輩が、にのに抱きつく。

二「ちょっ!智くん!」

智くん!?

大「翔ちゃん、朝練かなぁ?」
二「朝練ですよ」
大「観に行く?」
二「…行く」
「俺も行く!」

二人がこっちを見る。

大「じゃ、三人でいこうか」
二「はい」
「はい!」

大野先輩とにのに、何かある。
昨日のデートでなにかがあったんだ。

あんなにのの顔…見たことなかった。

櫻井先輩も、見たことない顔だと思う。

櫻「あれ?かず?」
二「翔さんっ」

にのが、満面の笑みを浮かべて櫻井先輩に手を振る。

櫻「どうしたの?」
二「見に来ちゃった」
櫻「ありがとう、今日は一緒に帰ろうな」
二「うんっ」

こんなにのも見たことがなかった。

俺の知らないにのなんて数えきれないほど、いるんだろうな…。

そう考えると少し寂しくなった。

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