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フーセンガム

第12章 補習②

(相葉side)

今日から本格的に補習が始まる。

大「ん~、わかんない」
「えっ?俺でもわかるよ?」

大ちゃんは、わかんないとか言ってるけどほとんど出来てる。
しかも、できないって言うときこそ俺の顔をみて笑ってる。

「ほら、俺みてないでやって」
大「は~い」

明日から夏休みなのに。
俺にだって夏休みがあるのに!

大「相葉くんが、キスしてくれたらわかるかも」

イタズラ笑顔を浮かべて、俺をみる。

「終わったらね」
大「終わらせるっ」

大ちゃんが、やる気を急に出してシャーペンをカチカチとノックした。

大ちゃんの横顔が可愛くて、綺麗だって思った。

大「う~ん…わかんない…」

頭をポリポリと掻く。
今度は本当にわかんないみたい。
眉間にシワを寄せている。

「どれ?一緒に考えようか?」
大「う~ん…いいや。大丈夫」

苦笑いをして言う。

「そっか」

大ちゃんの勉強のスイッチが入ったみたい。

大「こう?…あ、こうか!」

どうやら解けたみたい。

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