フーセンガム
第2章 基礎
(櫻井side)
どうしても、気になる。
なんでだろ…。
放課後になっても、考えていた。
「キャー!」
もう、こんな歓声にも慣れた。
キャーキャー言ってるだけで何もしないし、話しかけにすら来ない。
「…わかんない」
階段を上がり、人気(ヒトケ)が少ない購買に立ち寄る。
二「…あっ」
雅紀と一緒に居た子が居た。
「えっと…」
その子が、座っているテーブルの向かいの席に座る。
「名前、聞いてなかったよね?」
二「あっ、そういえばそうでしたね」
「俺の名前は、知って…」
二「櫻井先輩…ですよね?」
首をかしげて聞いてくる。
「うん、君は?」
二「二宮和也です。」
「二宮くん」
二「大体の人には、にのって呼ばれてます」
にの、かぁ…。
二「……もう、行きますね」
「えっ?」
二「…え?」
反射的に聞いてしまった。
「もう、行っちゃうの?」
二「ヘ?」
困らせてる。
困らせちゃ駄目ってわかってるけど…。
「もうちょっと喋んない?」
ついに引き止めてしまった。
二「……はい」
たっぷり間があった。
嫌、だったかな。
ちょっと不安になった。
どうしても、気になる。
なんでだろ…。
放課後になっても、考えていた。
「キャー!」
もう、こんな歓声にも慣れた。
キャーキャー言ってるだけで何もしないし、話しかけにすら来ない。
「…わかんない」
階段を上がり、人気(ヒトケ)が少ない購買に立ち寄る。
二「…あっ」
雅紀と一緒に居た子が居た。
「えっと…」
その子が、座っているテーブルの向かいの席に座る。
「名前、聞いてなかったよね?」
二「あっ、そういえばそうでしたね」
「俺の名前は、知って…」
二「櫻井先輩…ですよね?」
首をかしげて聞いてくる。
「うん、君は?」
二「二宮和也です。」
「二宮くん」
二「大体の人には、にのって呼ばれてます」
にの、かぁ…。
二「……もう、行きますね」
「えっ?」
二「…え?」
反射的に聞いてしまった。
「もう、行っちゃうの?」
二「ヘ?」
困らせてる。
困らせちゃ駄目ってわかってるけど…。
「もうちょっと喋んない?」
ついに引き止めてしまった。
二「……はい」
たっぷり間があった。
嫌、だったかな。
ちょっと不安になった。