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フーセンガム

第2章 基礎

(二宮side)

櫻井先輩に、引き止められた。

一目惚れしたって受け止めてから、余計にドキドキしてくる。

櫻「…話すことないね」
「そうですね」

このままでも、全然いいですけど。

櫻「二宮くんはさ、なに部?」
「帰宅部です。」
櫻「へー、家帰ってなにするの」
「基本は、ゲームです。」

櫻井先輩って聞き上手なんだな。
すっごい話しやすい。

櫻「ゲームかぁ、俺は苦手だなぁ」
「そうなんですか…。先輩はなに部なんですか?」
櫻「俺は、サッカー部」
「だから、モテるんだ」

サッカー部は、モテるわ。
プラス、親衛隊がいるのだろう。

櫻「あれってモテてるの?キャーキャー言われて嫌なんだけど。」
「あれって本当に嫌ですよね。キンキン頭に響くし。」
櫻「そうそう」
「でも、櫻井先輩って彼女いそうですよね。」
櫻「いや、残念ながらいません」

いないんだ…意外だな。

櫻「二宮くんは?」
「いませんよ、好きな人はいますけど…。」
櫻「けど?」
「かなわない恋なんで」

そう。
だって好きな人は貴方なんだもん。

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