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フーセンガム

第16章 修復

(二宮side)

櫻「かず…なんか勘違いしてない?」
「へ?」

間抜けた声をだして、翔さんの顔を見上げる。

櫻「俺、かずのこと大好きだよ?」
「え?じゃあ、なんで…」

翔さんは、簡単にこれまでの経緯を話してくれた。

「は?バッカじゃないの」

翔さんの胸をぽんっと押し返す。

櫻「え?」
「そんな脅しになに負けてるの?俺が翔さん以外の男に抱かれるなんて死んでもしないよ!」

ヤバッ、凄い恥ずかしいこと言っちゃった。

櫻「そうだね、俺のかずだもんね?」
「そうだよ、俺は…翔さんのものだもん」

自分でもわかるぐらい顔を真っ赤にしてる。

櫻「…ごめんね。辛い思いさせちゃって」
「…嫌です。」
櫻「えっ」
「一生、責任とってよ?俺を傷つけたんだから」
櫻「かず…」

翔さんの目から涙が落ちる。

「え、なんで?」
櫻「幸せ過ぎて…」

涙をごしごし拭く。

「…ふぇぇ」

なぜかもらい泣きをしてしまった。

櫻「かず、大好きだよ」
「うん。俺も」

二人で涙を拭き取りながら、微笑みあう。
本当に幸せだな…。

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