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フーセンガム

第18章 別荘

(櫻井side)

別荘に戻ると、かずと智がソファで寄り添っていた。

「…え」
ニ「あっ、翔さん♪」

かずが、振り返って俺に抱きつく。

大「あれ?和也くん?」
ニ「あ、智くんごめん。翔さん帰ってきたから♪」
相「にの~、ちょっと来て~」
ニ「はぁ…行ってきます」

なぜか敬礼をするかずは、雅紀のもとへ走って行った。

大「翔ちゃん、ちょっといいかな?」

いつになく、真剣な表情をする智。

「…なに?」
大「和也くん、エッチのあと失神しちゃうんだって?」

な、なんで…。

大「和也くん、不安そうだったよ」
「…うん」
ニ「翔さん!お願いがあるんですけど…」
「なに?」
ニ「今日、智くんと一緒の部屋で寝ていいですか?」

……………は?

ニ「やましいことじゃなくて…」
「いいよ、別に」

完全にふてくされていた。

ニ「でも、怒って…」
「怒ってないから!」

ついつい、怒鳴ってしまった。

大「翔ちゃん…」
「好きにして」

言い残して、部屋に戻った。

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