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溺愛禁止。

第15章 彼の音

行くんじゃなかった…。



何、浮かれてたんだろ…。



蓮君には竹内さんが居るのに…。



私、馬鹿だ…。





コートを着たままベッドにダイブして
気付いたこと。


蓮君のマフラー、巻いたままだった。



大好きな蓮君の匂い…。







…蓮君…。




大好きなのに、諦めなきゃいけないなんて…。






私はマフラーを抱き締めながら


泣いた。





ずっと泣いてなかったのに…。




私を泣かせるたった一人の



大好きな人。






こんなに近くに居るのに



忘れられないよ…。



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