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溺愛禁止。

第17章 あの頃には戻れない

バシャ---ン!!




!!!!!



気付いた時にはコップの水を健太に向けて
ぶっかけていた。





「……………………っ冷てぇ」



そう言いながらテーブルの上に置いてあったペーパーナプキンで顔を拭く健太。




私としたことが……


……やってしまった…。








「…………………ぷっ」



隣で堪えきれずに吹き出す彼氏。



目の前には、うまく顔だけが
ずぶ濡れの健太。







「お前……水かけることないだろっ!」


「…………。」




やり過ぎだとは思うけど





でも……





「私も…謝ったりしない。」




綺麗な思い出の中の健太は…


もう、居ない…。






「健太は…


人を騙してまで幸せになりたいの?

自分だけ幸せならいいの?




私はそんな健太…






嫌いだよ…」








あの頃には…



もう戻れない。

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