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秘密の時間は私のもの

第16章 覗き見る者

どこまでも勘がいい女だ。


本当、めんどくせぇ。



「そもそも好きな相手がいるにも関わらず
貴方なんかと交じわう理由もわかりませんが

そうなった場合、どう考えても貴方、邪魔ですよね」



もっと言い方はないのかと思う程のきつい物の言い様。


そんなことは俺が一番分かってる。


だからこそのルール4だし


さっきだって早くそうなった方が颯太のためと


心の中だが、応援だってした。


その後の行動は....まあ、あれだ。


子を見送る親の心、的な。


あんだけ体重ねて来たんだし、情が出ても仕方が無いことだ。



「分かってるさ。だから、そうなった場合、俺は潔く身を引くことにしてる」

「.........本当、どこまでも強情」



ぼそりと呟かれた滝波のその言葉が


どういう意味か分からなくて聞こうとした時。











「藤塚との関係ってなんなんだ?」












はっきりと俺の耳にその言葉が届く。

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