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秘密の時間は私のもの

第18章 結局俺は

理由が分からないにしろ、自分に向け、これだけのシャッターが切られれば


誰だって少しは優越感に浸ると思うのだが


上野はそんな素振りを見せるどころか、全くそれらは眼中にない様子だった。


慣れているからなのか、はたまた無自覚なのか。


まあ、どちらにせよ俺には関係のないことだし、興味もない。


こいつのことは、ただただいけ好かないだけだ。


我ながらガキだと思うが、返答はせず無視をすることに決める。


だが、そう簡単には行かせてくれないようで。


通り過ぎる際、がっと腕を掴まれる。


痛さも勿論あるが、それ以上の想いを込め


思い切り眉間に皺を寄せ上野を見る。



「.......なに。いてぇんだけど」

「質問にくらい答えろよ」

「お前は“そうじゃないかもしれない人”に手当り次第、聞いてんのか?」

「........じゃあ、合ってんだな。来い」

「は?!おい!」



俺の声など聞く耳持たずで


上野は俺の知る道を進んで行った。

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