秘密の時間は私のもの
第20章 見せてもらった4
「やっぱりあの時、あそこにいたんだ。堤くん
神月くんは違うって言ったんだけどね
俺はピーンときちゃった」
ーーん?
田本のその言い方
“その現場を見て怒っている”
というより
“その現場にいて楽しんでた”
と言った感じで。
ーー.......楽しんでた?
それに堤はハッとした。
田本はそんな堤を楽しそうに見詰める。
「まさ、か.....あの時、あの倉庫の中に......?」
「うん。いたよ。それどころか....」
「神月くんを犯してた」
「あそこにいたんなら、聞こえたんでしょ?神月くんの喘ぎ声」
堤は耳を疑う。
ーー委員長がこの変態を?
信じられなくて堤は微笑を漏らす。
「笑えない冗談だな。そんなことあり得るわけ」
『ん、ふぁ、あぁん』
堤の目の前に差し出されたスマホ。
そこには動画が写っており
そして....
「ね?嘘、ついてないでしょ?」
神月が田本のソレをくわえていた。