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秘密の時間は私のもの

第20章 見せてもらった4

その背景は紛れもない体育館倉庫で。

堤の脳は一時停止。

それでも動画は止まることなく


『んぶ、ふぐ、ぐ』


堤の耳を刺激する。

動画の神月は前、後ろ、横、全ての方向から責められて

正にレイプ状態。

それでも神月にとっては御褒美に過ぎないらしく

動画内の神月は恍惚な表情を見せている。

堤も神月とスる時、見るはずのその表情。

いつもならキモいだとか

変態だとかでその表情を罵倒するのだが

動画内のそれは異常に腹が立って。


「......そんな怒らないでよ
自分がさせれなかった表情、俺がさせれたからって」


挑発とも取れる田本のそれ。

堤の気持ちの変化に気付いている田本は

確実に乗ると踏んでいたのだが、堤の反応は予想外で

はんと鼻で嘲笑っただけだった。


「......なに?何がおかしいの?」

「いや?よほどの自信家なんだなってな
それに“お前が”させたんじゃねーだろ
“お前等が”させたんだろ
大人数ってだけでこの変態のことだから嬉しかったんだろうよ」

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