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秘密の時間は私のもの

第20章 見せてもらった4

堤がちらりと視線を神月に移せば

そうだけどーとどこか不貞腐れながら答える神月。


「ねぇ、まだなのー?僕、そろそろシてもらいたい」

「.......まあ、それは認めるけど
じゃあなんで苛立っ」

「あと1つ」

「ねぇってばぁ」


神月の言葉など2人には聞こえていないのか。

全く聞き入れることなく話は進む。


「“させれなかった”んじゃねーよ
“しなかった”んだよ」


その言葉に神月が目を輝かせる。


「じゃあ今日、期待していいの?!ねぇ!堤くん!」

「......へぇ?じゃあ、勝負する?
どっちがいい顔させれるか」

「構わねーよ?泣き言言っても知らねーけどなぁ」

「こっちのセリフだけど?」


堤と田本の間に散る火花。

そんな勝負事など知らぬ振り。

当本人、神月はもはや一矢纏わぬ状態で。

いつから勃たせているのか。

腹につきそうなそれから透明な液を垂らし

2人の間に飛び込んだのだった。

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