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秘密の時間は私のもの

第24章 2人の帰り道 1人の決意

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着いた公園。


座るベンチ。


しかし、そういえばと思うこと。



俺、声出ねぇし

結局、打開策出てねぇし



場所が変わっただけで、状況は全く変わりを見せない。


相も変わらず2人の間には静寂が訪れている。


静寂さんもとっとと家に帰ればいいと思うのだが。



「......」

「......」



そうもいかないらしい。


どうしようかと悩んでいると、ポケットの中でスマホが震えた。



こんな場面に誰だ

.....もしかして、滝波、どっかで見てて、とか?



思わずきょろっとあたりを見回す。


俺はあいつに連絡先を渡していない。


だけど、あいつのことだ。


颯太に教えてもらったとかあるかもだし。


注意深く見るがその影はなく一先ず安心。


しかし、見るまでは、とポケットからスマホを取り出し画面に映るものを見る。


そこにはLIMEの通知があって。


滝波は俺が知る限りガラケーだから、どうやら俺の気苦労らしかった。



こんな風な気苦労をしなければいけないのも、どうかと思うけどな......



滝波じゃなければ、公式の宣伝かと画面をよく見る。

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