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秘密の時間は私のもの

第24章 2人の帰り道 1人の決意

ゆっくり少しずつ、一気に伝えることもせず


しっかり颯太の反応も汲み取り、返信をしていく。



『でも....僕、絶対しちゃいけないこと』

『.....いいんじゃね?確かに辛かったけど
何回もイけたってことは気持ち良かったってことだろうし
そうだ。されてて思ったんだが、颯太、いろいろ腕上がったろ?』



カンという音が隣からし、何かと見れば


颯太が真っ赤な顔でこちらを見ている。


その手にスマホはなく、地面に落ちているのを見るに


驚きか恥じらいか、手を滑らせたんだろう。


その際に座っているベンチにスマホが当たり“カン”。


なんと分かり易い......


颯太は慌てたようにスマホを拾い


びっくりする速さで、フリック入力をしていく。



『そんなことないよ!っていうか何言ってんの?!』

『いやぁ?本心だしぃ?下手って言われるよりマシだろ』

『そういう問題じゃない!😡』



まさかの顔文字。


これには流石の俺も吹き出した。



『何笑ってんの?!僕、真剣なんだけど!』



もういつも通りの颯太に、トドメの文章を送る。


『いや、だからさ、何が言いたいかって
された本人がこんなんだぞ?
気にしてる自分、アホらしくならね?』



全面的に颯太は悪くない事を示して。


自分が全く気にしてないこともしっかり伝えて。

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