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秘密の時間は私のもの

第26章 忠告

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連れてこられたのはやはりお決まり。


屋上踊り場。


言いたいことは五万とあるが、とりあえず。



「何、して欲しい」

「.....は?」



俺の言ってる意味が分からないのか


怪訝そうな顔を向ける上野。


説明が面倒くさいので出来れば、察して欲しかったんだが。


はぁと息を吐き、口を開く。



「借り、作りたくねぇんだよ。お前に」

「借り?何の話だ?」

「えーっと....さっきの朝ー山っつったっけ?」

「月な」



顔すらもはや思い出せないさっきの女。


名前が一文字でも合ったなら、奇跡だ。



「あれから救い出してくれたろ。別に要らなかったけど」

「救うって.....別にそんな....だってお前、あのままだったら確実に暴言吐いてたろ」

「そうだな。まあ、でも生徒指導1回行ったら2回も3回も変わんねぇかなって
あの女、頭に過ぎってそう思った」



少々、上野のついて欲しくないところを啄く。


もちろん故意であり、上野は抜の悪そうな顔をした。



でも、許せよ

俺は身を引いてやるんだから

てめぇの為では断じて無いがな



それに別に許してもらえなくても構わないしな。

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