テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第26章 忠告

本当にそう思うが、多分こいつは許す許さないの次元にいない。



「.....その件は、悪かった」



ほら、な?



ムカついて仕方ないが、上野っていう男はこういう奴だ。


筋が通ってるっていうか、漢っていうか。



「本当にな。俺はわざわざ昼休みを選んだってのに」

「お前、本当にそれ弄るな?!悪かったっつってんだろ!」



こんな風に次いで言ってしまう自分が嫌になる。



「で、何がいいんだよ」

「いや、マジで何も」

「言えよ」



変な圧をかけ、意地でも聞き出そうとする俺に若干引き気味の上野。


それでも悩んで絞った結果、上野の口から出てきたのは



「......缶ジュース、1本....奢ってくれ...」



そんな言葉。



「.........」

「.........」

「...............」

「......なん....だよ....良いだろ。別に」

「まあ、いいけど別に。やっすい男だなぁと思って」

「お前、本当刺ありすぎ。それなんとか」

「俺だったら、颯太の名前出すけどな」



その名に分りやすいくらい反応する上野。


それを見越し、自分の願望含め言葉を吐く。



「颯太とデートさせろ
颯太とキスさせろ
颯太と.....セックスさせろ」



最後のはしているが、上野の反応見たさに言ってみる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ