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秘密の時間は私のもの

第26章 忠告

今1度、自分の決意を心の中で固め、本題へ移行するべく言葉を吐いた。



「ま、どーでもいいや。どうせここで言われなくても、そもそもそうするつもりだったし」

「....?お前、何言って」

「ジュースは後でいいか」

「あ、あぁ....」



俺の雰囲気が真剣なものに変わったのが分かったのか


上野の顔も引き締まった。



.....クソ。イケメンだな

その上、性格も頭もいいって

神は2物以上与えねぇんじゃねーのかよ



探せど、いい所しか見付からずイライラが募る。


そのイライラを躊躇なく上野にぶつける。



「お前、真剣な面すんな」

「........は?」

「あ、それ。そのしかめ面キープ」

「はぁ?無茶言う」

「こっからが本題なんだけどよ」



理不尽極まりない難癖、要望を吐き出した挙句


話など聞かぬスタイルを貫く俺。


少しは怒ってもいいと思うのに


上野はそれに応え、必死にしかめ面を作り始めた。



......これもイケメンじゃねぇか



「やっぱいいわ。普通にしとけ」

「はぁ....?お前、何なんだよ....本当に..」



自分でも何をしているのかと思うが


それに疑問も持たず従うお前もお前だぞ。上野。

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