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後半に至っては、願ったりな状況じゃねーか。


恋のライバルがいる人なら誰しもが思い描くこと。


そのライバルが引く、なんて。


俺だったら、躊躇いなく頂く。


例え、想いが俺に向いていなくとも。


視線に俺が映らずとも。


上野は何をせずとも想いを向けられ


いつもその人に見られているのに、しないという。


真っ直ぐだからこそ、1体1で真剣勝負をしたいという。



「それに....分かんねぇよ。正直
立川に久しぶりに会った時、確かに胸が鳴った
だけどそれは、立川の告白するあの雰囲気に飲まれたんじゃないかって....思ったりもして...」



俺がためかは知らんが


そんな訳分からん理由をつけ、その勝負から降りようとさえしやがる。


それだけは許さんと口火を切る。



「じゃあ、想像しろよ」

「？」

「颯太、抱いてるとこ」

「？！？」



真っ赤な上野を置き


俺は目を閉じ、ヤってる時の颯太を思い浮かべる。



「まずは、そうだな。キスだ
顔を傾け、触れるだけのキス。そこで物足りなさそうに颯太は求めてくる」

「お、おい....」

「知ってるか？颯太、あんな顔して結構欲しがりなんだぞ」

「っ.....」



ヤってる風景だけじゃなく


颯太の特徴も伝えることでリアル性を持たす。