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秘密の時間は私のもの

第27章 有言実行

有言実行の姿を見せたいのは、もちろんなんだが


何にしても、やはり“颯太の恋の成就”でしかない。



邪魔してるようにしか見えないって?

馬鹿言え

セックスの様子を話しただけで、上野はあんなにも興奮したんだぞ?



おそらく見せ付ければ見せ付ける程


上野は颯太を欲しくなる。


ここまでの上野の“欲しい”は颯太の“体”で止まってる。



それなら、滝波じゃねぇけど

今混ざって、3Pすりゃいいだけんなっちまう

それじゃあ、俺と何ら変わらねぇ



上野が颯太を丸ごと欲しいと思うには


想像上では決して思い描くことは出来ないであろう


生の颯太の表情、言動が不可欠だ。


さっきも、今もそうだが


颯太は上野が居ることでひどく動揺している。



“こんな僕を見ないで”

“やめて、嫌だ”





“好きな人に、こんな姿見せたくない”





ひしひしと伝わってくる。


上野がそれを察知すりゃあ、俺を殴って颯太を奪うことなんて容易い事の筈。


なんで、颯太には悪いが、もっともっとそういう気持ちを高めてもらう。


よって、お願いされた通りの行動なんて俺はしない。



ぐりっ



より強く、爪を立て、敏感になっているであろうそれを擦った。



「ひぁ、あぁ!」



ありがとう。


いい喘ぎです。


おかげで、上野がこっちに視線を戻した。

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