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秘密の時間は私のもの

第27章 有言実行

そんなことがあったら明日、雹が降ると断言できる程。


それくらい、可能性はゼロに等しい。


じゃあ、何故。


思った時、ちょうど処置が終わったらしく、滝波の手が俺から離れる。


そして一呼吸。


饒舌が蘇る。



「なんの話をしているか知りませんが
この場でお2人がお昼、話していたなんて私は知りませんよ
一体、ナニを話したのか
まあ、あのピュア極まりない男とナニなんて
天と地がひっくり返っても無いでしょうけど」



もうどこから突っ込めばいいのやら。


こいつに中間というのはないのか。


喋りすぎもせず、はたまた黙り過ぎもせずというのは。



と、いうか....



「ここで昼、上野と俺が話していたのを知らない、だって?」

「えぇ。知りません」



あまりに予想外の返答。


となると、こいつは何でそこまで予測したのか。


それくらいしか考えられなかった俺は、頭の中を?でいっぱいにする。


そんな俺の顔を見て、滝波も不思議そうな顔をした。



「何をそんな悩んでるんですか」

「いや、だってお前。こんなこともあろうかとって事前に準備できたくらい
さっきの出来事、予測してたってことだろ?
あの会話聞いてなくて、なんでそこまで....」



そこでハッとし、出てきたのは“予知能力”。


我ながらアホだと思うが、これが1番有力。

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