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秘密の時間は私のもの

第28章 初めて

まあ、とは言っても、俺から見えるは


立川の真っ赤な顔と


立川の胸の突起を弄るため、カッターシャツに入っている藤塚の手の1部くらいで


肝心なところは全く見えない状況だ。


だから、まだ冷静を保っていられるんだろうけど....



「凄いな。颯太。お前のここ、女の子みたいにぷっくりしてる」



いちいち立川の状態を報告してくる


藤塚のこれが非常にうざい。


及び、邪魔だ。


こっちは必死に冷静を保とうとしているというのに。



てめぇのそれはわざとだな?



確認せずとも、んなこと一目瞭然なわけだが。


俺を見る藤塚の目、どう考えても挑発していやがる。


藤塚の言葉だけで、あそこまで想像した俺だ。


味を占めたんだろう。



“ほら、今触ればヤれるぞ?”

“ほら、ほら”



性格悪過ぎだろ.....

だけどな、全く触ろうとは思えねぇんだわ



なぜって、俺の目に映る立川の顔が、俺の想像していたそれとは全く違って


ただただ嫌そうで、痛そうだからで。


触りたいというよりも.....


その顔をさせている藤塚を殴りたい、という方が大きかった。



今すぐにその面を殴って、立川を....



思うのに、手が出ない。

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