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秘密の時間は私のもの

第28章 初めて

具合でも、悪いのだろうか?


しかし、俺から顔は見えず、顔色を伺えない。


伺うためにも、顔を傾けつつ声を掛ける。



「た、立川。わる」

「ひぁ!!」



“ひぁ”?



いきなりの甲高い声に耳を疑う。


それはまるで、喘ぎ声のような....


.....ないない、と否定し、再度、様態を確認しようとした際。


目に映った光景。


紅潮している頬と、半開きになっているおちょぼ口。


なんともエロいその光景。



つまり....さっきの“ひぁ”って.....



「!!」



それだけなのに何故か俺の頭はフル回転。


イケない妄想をし始めようとする。


それを回避すべく素早く顔を離すも立川にとっては、逆効果だったようで。



「ぅあ!ん、ぁ、ぅ....」



またも漏れるその声。



「っ....」



なんで、どうして、立川はこんな....



考えて、思い出すはさっきまでの出来事。


そういえば、立川はイったっけ?


1つ1つ、冷静さを保ちながら


さっきまでの出来事を思い出すが、その節は見当たらない。


つまり、今、立川の体は焦らしに焦らされている状態。


少しの刺激でも、快感に変わってしまうのだろう。

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