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秘密の時間は私のもの

第28章 初めて

だけど、“少しの刺激”。


俺は顔を動かしただけで、立川の体には触れていない。



まさか、お姫様抱っこのために添えてる手か?

それにしたってタイミングがおかしいだろ

......( ゚д゚)ハッ!

俺、まさか、無意識に動かして....



だとしたら末期も末期。


自分の変態さに心が折れそうになっていると


聞こえた、かぼそい声。



「うえ、の......学、ラ....擦れ......ん...!」



学ラ、擦れ?

学ランが擦れる?

何に........



視線を立川に掛けている学ランに映す。



.......

............

.................




あ......あ....あぁ....



そういえば、そうだった。


俺は立川の“裸”に学ランを掛けたんだった。



擦れるって....そういう....



分かった途端、顔に集まる熱模様。


手で隠せないため、立川から逸らし、言葉を掛ける。



「ど....すれば、いい.....」

「は、ふ....ほけん、しつ...ここは、ダメ.....生徒、通るし.....ほけんしつ、で....ん...と、って....」



熱い吐息のせいか正論を言ってるそれが


エロく聞こえる自分に喝をし


俺は学ランを揺らさぬよう保健室へと向かったのだった。

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