秘密の時間は私のもの
第28章 初めて
着いた保健室。
そこに人の姿は無く
そういえばあの時も、と思い返す。
ここの保健室はこんなんで機能しているのか....
思えど、今はいない方がかなり好都合。
見下ろす立川。
相当ギリギリらしく、震えも熱い吐息もさっき以上。
エロいとか感じる前に心配になってくる。
これを先生が見れば、瞬時に高熱→ヤバいと思考は動き
学ランには目もくれず、持ってくるのは布の類。
そして、ちょっとの刺激でもダメな今の立川に掛けたが最後。
目に浮かぶは“アレ”な声を出してしまい
恥ずかしさで涙目になっている立川。
............ほう...
って何が ほう だよ!!
思ってない。
俺は断じて思っていないぞ。
“これはこれでイケる”
なんてそんなこと。
誰に対し、言い訳をしているのか自分でも分からず。
そんな出来事は起こらせまいと、後ろ手で戸を閉め
鍵を閉めようとしたが、両手とも立川の体を支えていることに気付く。
じゃあ、とりあえず立川をベッドに
“ベッド”
その1単語でいろんな雑念が出てくるのを払い除けながら
慎重に慎重に歩を進め、やっとこさベッドに辿り着く。