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秘密の時間は私のもの

第28章 初めて

それに気付いた立川。


ギョッとはしたようだが、それだけで


やはり抵抗する気配はない。



いや、出来ないの間違いか



今の俺にとってはどちらでも大差無いけど。


優しく包むように、立川のソレを片手で包む。



「ひぁ......ぅ.....」



それだけで漏れてしまう声が


恥ずかしいようで、立川は自分の腕を口元に持っていった。



勿体ない



そう感じ、ぎしりとベッドの音を立て、立川に近付く。


それと同時、ゆるゆると手の上下運動を開始する。



「ふ、ぐ.....ぅ.....」

「立川。声、殺すなよ」



軽く口元をガードしている腕に触れるも


立川は嫌だという風に首を横に振った。



「......どうしても?」



きゅっと少しだけソレに力を込める。


立川がぶるりと身震いを起こしたのが分かった。



「どうして?俺、聞きたい」



正直な気持ちをぶつけるけど


立川はどうしても嫌らしく、目に涙まで溜め始めた。


嫌な事をするつもりは無い。


だけど、どうしても聞きたい。


だったら......


声を抑えられない状況にまで追い詰めればいい。

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