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秘密の時間は私のもの

第29章 相談

まあ、そうなることが嫌で(友情的な意味で)


上野と恋人関係になる事を1回捨てた(本人無自覚)


颯太だから、そうなったとしても、すぐに俺の前から消えたりはしないと思うけど。


に、しても颯太は分かっているのだろうか。


俺が、颯太にした事を。


あんなことした奴と何故、面と向かっていれるのだろう。


颯太が天使だから?


それとも、今切り捨てても自分1人じゃ上野と付き合えないから?


もしくは、目前のことに気を取られ、忘れてる?


1番目なら納得で、


颯太は人のことをそんな道具みたいに扱わない、という理想論で


2番目の可能性は捨てたい。


3番目は.....というかこれなんだろうなってとこが1番ムカつく。


気を取られる程、颯太にとって大きいことが


あの時、あの後、起こったとするなら、それは



「つ、ぐる.....上野に告白された.....」



だろうな!!!



とても、とてつもなくそんな気しかしなかった。


朝、玄関で



“亞......今日、放課後、図書室、行かない....?”



そう言われた時から、そうとしか考えてなかった。


玄関で俺を見付けた時の颯太を見て、少しでも



え、俺待ってたのか...?



なんてそんな甘酸っぱいことは、微塵も考えなかったさ!!

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