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もうこの際、俺が立川に告白したことを


滝波が知っていることについて、驚きは無い。


そして、立川が知っていた事実を知った事で


頭は先程より大分冷静さを取り戻していた。


分かられてるなら悩む必要も無い、と判断したのだろう。



つまり、俺と立川は正真正銘、両想いって訳か....



激しく喜ぶべきで、今からでも恋人になれる状態なのに


さっき思い浮かんだ問題達が、それをさせてはくれない。


だったらやるべきは、1つ。



「その“問題撲滅運動”、具体的にどうするつもりなんだよ」



問題を1つ1つ崩していくしかない。


崩すことで、最高の現状を壊すことになっても、だ。


立川のあんな顔を見ないようになるんだったら


この現状はちっぽけなものだ。



「.....本当、優男ですね
ある問題は、撲滅することによって
“貴方と颯太くんが付き合う”、そんな未来を壊すかもしれないのに」

「いい
立川が泣かない、辛い思いをしない未来が
それを壊すことで実現するなら、な」

「.......そうですか」



本当は、立川に“壊したくない！”と言われたいが


色んな気持ちが混ざりに混ざって、ぐちゃぐちゃな今の立川には


その言葉は発せられないと分かっているから。