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......どうやら俺は、シリアスの神様に嫌われているらしい。


一気に場の空気が変わったのを感じる。


お陰で涙も止まったのだが....


なんだか腑に落ちない気分。



それに、こいつは一体なんなんだ....

俺が、作ったシリアスをいとも簡単に壊しやがって....



心中に渦巻く、疑問4割、怒り6割。


別に、作りたくて作った訳でもないんだが....



「......あ、あのー....大丈夫、ですか？」



シリアス、ガチで終了のお知らせ。


知ってた。颯太はそういう奴だ。


いとも簡単に空気に飲まれるし、困っている人には手を差し出す。



本当、誰にでも優しいんだな



でも、俺はそんな人間じゃないから


そんな風に卑屈に思って、悪態をついてしまう。



俺は、流されねぇぞ....



確固として決め、その場面から離れようと背を向ける。


だが



「........あ、あの？」

「.......」



聞こえる、颯太の不安そうな声。


大方、颯太が差し出した手は握られることはなく


その上、返事もなく、どうしよう.....そんな、心境なんだろう。


颯太の血の気がサーッと引いていく光景が、目に浮かぶ。