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秘密の時間は私のもの

第37章 ハピエン厨ですから

ズキズキ痛む俺に、颯太の視線が戻り、颯太は両手を広げた。



「亞も、大好きだよ」



にこりと笑う颯太は、おかしなことを言っているんだ。


俺も、上野もだなんて、そんなの。


だけど、俺の体は単純で。


“颯太からの大好き”


たったそれだけのことで、容易に颯太の両手に収まった。



「好き同士、愛し合って、イケないことなんて何1つないんだよ」



それでも、やっぱり違和感を感じる。


颯太とは思えない言い様。


もしや、思っていればそれは当たるようで



「そうだよね。葉結ちゃん」

「..........そうですね」



そうか。やはり入れ知恵をしたのは滝波か。


俺は、滝波の言葉の間の意味も顔も見ずにそんなことを思った。


まあ、違和感を感じていただけで


正直なところ、そんなことどうでもいいことなんだ。


だって、俺は、颯太に愛されている。


その事実さえあるのなら、どんなことも大差ない。





「3人で、愛し合おう?」





あぁ、そうだ。愛し合おう。


3人だろうが、なんだろうが


俺が颯太を好きで、颯太が俺を好きなことに変わりはないのだから。

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