年上のカノジョ
第1章 家庭教師が来た!
「あんたねぇ、サッカーばっかやって勉強しないからこんなことになるのよ!」
中間テストの結果が返ってきたのを母親に見せたら怒られた。
まあ、怒られるのも当然な成績をとったんだから、仕方ないと言えば仕方ない。
だが。
「祐樹(ゆうき)、バカなのぉ?バ〜カバ〜カ」
…こいつだけは許せねぇ!
「宏樹(ひろき)!!」
俺は茶化すようにふざけて踊る弟の宏樹をつかまえようと飛びかかる。
「祐樹なんかに捕まんね〜よ〜だ」
小学4年の宏樹は、悔しいけれど俺より運動神経がいい。捕まえようと伸ばした俺の手をするりとかわす。
「そんなディフェンスじゃあオフェンスに抜かれるのも当然だね」
いちいち生意気な奴だ。
「…っこの…っ」
宏樹のTシャツに手がかかった。そのまま一気に間合いを詰めて奴を捕まえる。
…とそのとき。
「いい加減にしなさい!!」
母さんの雷が落ちた。
これが落ちたが最後、俺たちの兄弟喧嘩は終了だ。これ以上続けたら大変なことになるのはわかっている。
中間テストの結果が返ってきたのを母親に見せたら怒られた。
まあ、怒られるのも当然な成績をとったんだから、仕方ないと言えば仕方ない。
だが。
「祐樹(ゆうき)、バカなのぉ?バ〜カバ〜カ」
…こいつだけは許せねぇ!
「宏樹(ひろき)!!」
俺は茶化すようにふざけて踊る弟の宏樹をつかまえようと飛びかかる。
「祐樹なんかに捕まんね〜よ〜だ」
小学4年の宏樹は、悔しいけれど俺より運動神経がいい。捕まえようと伸ばした俺の手をするりとかわす。
「そんなディフェンスじゃあオフェンスに抜かれるのも当然だね」
いちいち生意気な奴だ。
「…っこの…っ」
宏樹のTシャツに手がかかった。そのまま一気に間合いを詰めて奴を捕まえる。
…とそのとき。
「いい加減にしなさい!!」
母さんの雷が落ちた。
これが落ちたが最後、俺たちの兄弟喧嘩は終了だ。これ以上続けたら大変なことになるのはわかっている。