テキストサイズ

年上のカノジョ

第8章 ひかると友洋

「私ね、友洋君がサッカーをしてる姿に一目惚れだったの」

「……え…」

『一目惚れ』なんて自分には縁のないものだと思っていた。
ましてや、惚れられる側だなんて想像もしたことなかった。

「前に遥と試合見に行ったことあったでしょ?」

「うん」

「あの時ね、まずはルックスが好みだな、と思ったの」

「…あ、ど、どうも…」

こうして面と向かって言われると、照れくさい。

「試合が始まったら、必死でボールを追っかける姿に感動しちゃって」

照れたように笑って彼女は続けた。





「好きに、なってました」





彼女は、とてもまっすぐな人だ。
オレもそういうところに惹かれたんだと改めて思った。



ドン!と打ち上げ花火が上がる。

オレは、彼女の手をそっと握って言う。



「また、来年も、一緒に来よう」

「うん…」

頷いてくれた彼女の笑顔は、今までの中で一番最高の笑顔だった…
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ