年上のカノジョ
第2章 複雑な気持ち
遥に勉強を見てもらうようになって、俺はだんだん勉強がわかるようになってきた。特に数学は問題を解けると嬉しくて、自分から進んで勉強するようになった。
わからないところは遥に教えてもらえるから、少しくらいわからないところがあっても、前みたいに嫌にならなくなった。
むしろ、遥に教えてもらえると思うと何だか嬉しかったし、わからないところがなかったときは少し残念な気持ちにさえなった。
「あんたが自分から勉強するなんてね。これも遥ちゃんのおかげねぇ」
部屋に様子を見に来た母さんが言う。
「だからさ、やればできるんだって」
「じゃあ今まで散々やらなかったのは誰?…まあいいわ。今度のテスト、楽しみにしてるわよ」
鼻歌でも飛び出しそうな上機嫌さで母さんは部屋を出て行く。
前まではおっかない顔で睨まれたのに、少し勉強をやるようになっただけでこの変わり様だ。母親って怖い…
わからないところは遥に教えてもらえるから、少しくらいわからないところがあっても、前みたいに嫌にならなくなった。
むしろ、遥に教えてもらえると思うと何だか嬉しかったし、わからないところがなかったときは少し残念な気持ちにさえなった。
「あんたが自分から勉強するなんてね。これも遥ちゃんのおかげねぇ」
部屋に様子を見に来た母さんが言う。
「だからさ、やればできるんだって」
「じゃあ今まで散々やらなかったのは誰?…まあいいわ。今度のテスト、楽しみにしてるわよ」
鼻歌でも飛び出しそうな上機嫌さで母さんは部屋を出て行く。
前まではおっかない顔で睨まれたのに、少し勉強をやるようになっただけでこの変わり様だ。母親って怖い…